2021年10月29日 そして、バトンは渡された☆☆☆☆
お涙頂戴映画なんだけど,妙に明るいの.そしてとにかく泣けるの.
今までで一番泣いた映画は「異人たちとの夏」だったけど,それぐらい泣けるの.
で,二人の母親と,三人の父親に育てられた優子が結婚するまでの話.
本当の母親はすぐに亡くなり,再婚した父親の相手,梨花が本当の母親のように育てた.この梨花,エキセントリックな発言や行動が多く,優子を連れたまま男を渡り歩く.その度に名字が変わる.
最後の父親は森宮さん,すでに小学校の高学年になっていたから,優子は「森宮さん」と呼び続ける.
森宮さんはサラリーマンをしながら食事を作り,弁当を作り,世話を焼く.
そして母親は姿を消す.
高校の同級生だった早瀬くんとの結婚が決まったとき,早瀬くんと「父親を訪ねる」旅にでる.二番目の父親,泉ヶ原はお金持ち.ベーゼンドルファーのピアノを弾かせてもらう.
ブラジルへ渡った本当の父親は,事業に失敗して日本に戻り,再婚して子供もいると知り,二人で訪ねると,幼いときに別れたのに,父親はひと目で優子を認識.
さらに,どの父親も梨花を悪く言うことはなく,優子のことも大事にしてくれた.そして,口々に「梨花は本当に優子を愛していた」と.
最後に,若い頃の病気で子供を持つことができなかった梨花は,優子を得ることによって「母親」になり,その「母親」として生きることと,おそらく短いであろう自分の命のことを考えて信頼できる相手に優子を預けることができたので出奔したらしい.
つまり,実の母→実の父→継母→継父→次の継父と渡されたバトンが早瀬くんに渡されたのです.
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