2021年10月8日金曜日

ONODA 1万夜を超えて☆☆☆☆☆

 2021年10月8日 ONODA 1万夜を超えて☆☆☆☆☆

いやー泣けますよ.小野田寛郎さんが陸軍中野学校二俣分校を卒業し,ルバング島に送られ,終戦後29年経って帰国するまでのジャングル生活を3時間近い長尺で描いてますが,退屈しません.

現地の生活はWikipediaの小野田寛郎で読めますが,かなりこの通りに撮影されてます.実際はもっとたくさんの現地人を殺しているらしいし,小塚上等兵の死亡が確認された頃から日本のマスコミではかなり小野田さんの報道は流れていた.
あたくしはリアルタイムで小野田さん報道を見ていたが,帰国当初の小野田さんの目付きは「ケダモノ」のような厳しいものであったことも覚えているし,あまり感情を表にしない小野田さんだったが,約30年の人生をルバング島で供にした小塚上等兵の死に関して問われると,声をつまらせていたのが感動的だった.

小野田さんを日本に連れ戻した鈴木紀夫氏は,その10年ほど後に,雪男を探しに入ったダウラギリで遭難死し,小野田さんより早く亡くなった.

映画では小野田さんが上官から「尚武集団作戦命令」任務解除・帰国命令を受け,フィリピン軍に投降する際に,ルバング島の住民からは「鬼畜」扱いされた小野田さんを守るためにフィリピン軍が小野田さんを警護し,敬礼で応えるシーンは感動します.

現上皇,上皇后陛下が「天皇皇后両陛下」の時にパラオを訪問した際,多数の日本人戦死者を出したペリリュー島を御訪問遊された際,必要以上に大きな巡視艦「あきつしま」を宿泊所にご利用になったのは.「現地に眠る英霊に,武装解除と帰国命令を出して英霊を日本に連れ帰るため」と噂されましたが,おそらく本当だと思います.
小野田さんが昭和天皇との会談を断ったのは「天皇陛下に謝るような真似をさせられない」とのこと.

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