2008年4月5日土曜日

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎☆☆☆☆☆

2008年4月5日 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎☆☆☆☆☆

アウトサイダーアートはあまり詳しくないのだけど.ダーガーという人はあまりに面白い人生と作品なので見に行ってきました.
貧困や知的障害から,正規の美術教育を受けていないのに美術的な才能を示す人をアウトサイダーアーティストと言うらしいです.
ダーガーは数十年も病院でjanitorとして働いていたし,信仰もきちんと持っていたし,自分の作品をタイプで打つことも出来たから,知的障害ではないだろうけど,ちょっとおかしかったのは確かでしょう.
無くなった後で,アパートから発見された,15000ページにもわたる超大作の小説と,拾い集めたがらくたを利用する独自の技法で書き上げた300枚に及ぶ挿絵.
子供奴隷制度を持つ「グランデリニア」という架空の国の子供奴隷反乱と「アビエニア」と呼ばれるカトリック国の戦争.ヴィヴィアン・ガールズと呼ばれる7人の少女達の活躍.
少女達はしばしば裸で描かれ,裸の少女にはなぜか男性器がついている.殺されることがあるけど,ほとんどが首を絞められて殺されるし,断末魔の表情や,はらわたが抉られたような絵もたくさんある.
そのダーガーの生涯と作品についてのドキュメンタリーです.
圧巻はダーガーの挿絵を丁寧に抽出してアニメーションにしているところ.
テリー・ギリアムっぽいアニメになっています.
アウトサイダーアートの美術展は今年の5月に東京でもあるようなので,見に行こうと思います.

ま,「アウトサイダー・アート」と呼ばれる中には明らかに異端図書館向けの作品も多いと思いますが.特に海外での評価が高い「漢字系」は

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