2008年9月13日 文楽公演 奥州安達原☆☆☆☆☆ 於 国立劇場小劇場
朱雀堤の段
環の宮明御殿の段
道行千里の岩田帯
一つ家の段
谷底の段
吉田清之助改め豊松清十郎襲名披露です.
長かった,長かった.5時間です.
凄まじい作品です.間違いなくR18です.いやー猟奇的です.
はじめのほうは眠くなったものの,話がドロドロしてくると途端に面白くなってくる.傔仗と妻浜夕が,不義の末,盲いた実の娘との別れのシーンに涙.
宮を匿った婆さんが,宮の止声病を直すために,臨月の妊婦を殺して腹を割捌いて胎児を取り出し,血を絞る.その女は実は婆の娘だったとか,ドロドロの内容です.
この殺人のシーンが凄まじいんです.
そのくせ,その前の道行きは,完璧な所作です.踊りのシーンです.三味線も太夫も5人ずつでて,義太夫も常磐津のように響きます.
円朝作品にしても,文楽歌舞伎にしても,日本作品ってどうして「実は親子だった」「実は姉妹だった」が多いですね.しかもドロドロ.結構好きです.こういうドロドロ.
0 件のコメント:
コメントを投稿