2008年9月26日金曜日

次郎長三国志☆☆☆☆☆

2008年9月26日 次郎長三国志☆☆☆☆☆

近所のシネコンのスケジュールを見ていたら,来週からガクッと上映回数が減るようなので「こりゃ入ってないな」と思ったら,案の定,観客はあたくし一人でした.
落語娘で名演技を見せてくれた津川雅彦が,マキノ雅彦名で撮った映画第二弾.
いやーーー面白かった面白かった.超一流の娯楽映画になっています.
清水の次郎長とその妻,蝶.そして子分達がチャンチャンバラバラする映画です.
娯楽映画だから「勧善懲悪」だし,チャンバラには血が出てきません.長講の人情噺を聞いている感じです.
出ている役者がみんなうまいし,はまってます.親分週が集まって賭場を開くシーン,大物の俳優が一ダース以上出てきます.
中井貴一,鈴木京香はもう,講談の中の人物のように「男が惚れる親分とその親分に首ったけな奥さん」だし,北村一輝は胸毛むき出しで ハァハァ(;´Д`)…ハァハァだし.
「寝ずの番」でも良い演技見せてた真由子が,今回もべらんめえの女性をうまく演じてます.この子は美男美女の子供なのに「なんだかな」なご面相ですが,さすがに演技はうまいです.
あっちこっちのシーンで笑わされ,泣かされます.笹野高史が語る恋人の死の場面は号泣ものです.
鬘が凄く自然だし,鈴木京香や木村佳乃は自毛で結っているようです.
とにかくお勧めの楽しい映画です.
宇崎竜童の音楽も最高です.旅姿三人男がライトモチーフみたいに使われていたり,ちゃっきり節も出てきます(昭和の音楽です)でも,そこを突っ込む作品ではありません.娯楽作ですから.
最後の吶喊シーンの三味線が素晴らしいです.
雪会ちゃんも出てます.

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