2008年10月6日 平成中村座 仮名手本忠臣蔵Aプログラム☆☆☆☆ 於 平成中村座
勘三郎
仁左衛門
橋之助
孝太郎
勘太郎
七之助
大序
三段目
四段目
多分浅草寺本堂落慶50周年の一環ではないでしょうか.浅草奥山風景もやってますし.
文楽で見て感激した四段目があるので楽しみにしていましたが,はっきり言って仮設の中村座が「楽しい空間」ではないので,かなり割り引かれます.
歌舞伎座や新橋演舞場は,ひとつのアミューズメントパークとして完成してます.
だから,お弁当も売ってるし,食堂もあるし,お土産も売っているし,きんつばや鯛焼きの実演販売もあります.
平成中村座が何を目指しているのか知らないけど,入り口で靴を脱がせるのに,売店へ行くのも,ゴミ捨てるのも,靴を履いて劇場の外へ出ないといけない.居酒屋にあるような下駄もおいてあったけど,ほんの少し.結局自分の席に戻って靴をもって出直す羽目に.
「お弁当はお席で召し上がれます」というけど,ゴミはなかなか集めに来ない,飲物やアイスの売り子さんもほとんどいない.劇場内にゴミ箱もベンチもほとんど無い.しつこいぐらいに来るのはイヤホンガイドだけ.
座布団こそあるものの,座席が硬くて長時間座るのはきつい.普通にお芝居を観るならともかく,上演時間の長い歌舞伎にはきついです.
今日は雨が降っていたので,売店の前にはビニールシートがかかっていたけど,これじゃ並べないし,一度に買えるのは3人ぐらい.とてもじゃないけどお弁当を選んでいる余地はない.目の前にあるものを買うしかない.
今日は傘立てもあったけど,数が十分ではなかったのか傘袋も配ってました.
でもね,あの狭い席に「傘と靴とお弁当とお茶と手荷物」持って入ったらもうパニックです.
できれば手ぶらで行く事をお勧めします.
で,肝心の舞台は,人形の口上と,イライラするほどゆっくり開く定式幕(中村座の色でした)ではじまります.
やはり勘三郎の切腹の場が良かった.文楽と同じく「通さん場」です.城明け渡しの段は,文楽だと「はったと睨んで」ただ一言で終わるのだけど,歌舞伎だと仁左衛門が花道で延々と引き延ばします.ここは後ろから「早よせんか」と突っ込みたくなりました.
さて,あたくし,やはり歌舞伎より文楽のほうが合うみたいです.もちろん歌舞伎でも串田和美だと楽しめるのだけど.
来月の「隅田川続俤 法界坊」に期待します.
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