2008年10月27日 ブーリン家の姉妹☆☆☆☆
アン・ブーリンと言えば,オペラ好きにとっては「アンナ・ボレーナ」.映画好きにはジュヌヴィエーブ・ビュジョルドの出世作「1000日のアン」と名作「わが命尽きるとも」です.さて,コスチュームプレイとしては良くできています.オベベもきれいだし.でもね,なんかアメリカンテイストなのよ.
英国に限らず,当時,それなりの地位に生まれた女子は,玉の輿に乗って家族を助けるとか,政略結婚なんて当たり前,子供の頃からそのように庭訓を受けるはず.
ところが,アンは野心満々で,策士で,頭の切れる設定なのに,ヘンリーの気持ちがぶれると,まるでアメリカ人のように取り乱す.自分が捨てられると言う設定がまるでなかったかのように.
同じくヘンリーの愛人であった妹(姉?)メアリーがあっさり捨てられて,子供は私生児扱い.だからこそ結婚に拘り,王妃の地位を得たような賢い女なのに.
ヘンリーは優柔不断の根性無しに描かれています.そもそもキャサリン・オブ・アラゴンとの結婚が「嫂直し」なのだから愛情もへったくれもない.
退屈しない映画ですが,感動もありません.この時代のコスプレが好きなあたくしは衣装お美術に星あげます.
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