2009年1月16日金曜日

シェスタコワ三本勝負その2 海賊☆☆☆☆☆

2009年1月16日 ムソルグスキー記念ミハイロフスキー劇場バレエ 海賊☆☆☆☆☆ 於 オーチャードホール

メドーラ・・・・・・・・・・・・オクサーナ・シェスタコワ
ギュリナーラ・・・・・・・・・・タチアナ・ミリツェワ
コンラッド・・・・・・・・・・・アルチョム・プハチョフ
アリ・・・・・・・・・・・・・・イーゴリ・コルプ
ランケデム・・・・・・・・・・・デニス・モロゾフ
ビルバンド・・・・・・・・・・・アレクサンドル・オマール
指揮・・・・・・・・・・・・・・ミハイル・パブージン
演奏・・・・・・・・・・・・・・ミハイロフスキー劇場管弦楽団

所詮海賊です.お姉ちゃんが着替えては踊り着替えては踊る.ストーリーも子供だまし.楽しい作品ではあるけど,間違っても感動できる作品ではない.でもシェスタコワが凄かったんです.二幕の例のPDD,と言うかPDTrois.これだけで星五つ.
アダージョでシェスタコワが出てきたらもう空気が違うんです.
ま,最後のヴァリアシオンの,足を交互にパッセするやつ(なんて言うのかしら、ライモンダの最後のヴァリアシオンにもあるやつ)がちょっと覚束ない部分があったけど,とにかく指先からつま先まで,姿勢がきれいで,ポアントのノイズもないし.
で,最後の32回フェテは始めのほうはダブルを入れて,途中から(初めて見るテクニックでしたが)回転軸をずらす,何と説明して良いか,フェテで400度ぐらいまわって首を切る,正面向いていた顔がまわる度にゆっくりとまわるというグランフェテを見せてくれました.
この劇場のプロダクションでは,終幕はパシャの屋敷ではなく,パシャの船の上です.オダリスクのPDTもあっていよいよLe jardin animéへ.聞き慣れないヴァリアシオンもあったけど,もしかしてボニングのCDに入ってたかな?
さて,今日のオケ,しっかりダンサーに併せていたけど,この曲ってこんなに勇ましかったっけ?と思うほど金管と打楽器が騒いでた.
ギュルナーラのヴァリアシオンはザベルの作曲で,ザベルはマリインスキーの主席ハーピストだったから,ハープ主体で描かれているはずなのに,ハープが聞こえないぐらい金管が吼えてました.
メドーラのヴァリアシオンはトルベツコイのバレエにドリゴが加えた曲のようです(Wikipedia英語版より)
脳みそ使わないバレエは面白いわ.今日はシェスタコワだけで満足.お腹いっぱいになりました.
客席に西島千博さんがいました.おうつくしー.西島さんの裸を見るためだけに三軒茶屋まで映画を見に行った事を思い足しました.
締まりのない笑顔を振りまいてました.なんと美しいお姿.まだお若いのだから,もう一度ぐらい新国の舞台に立ってもらいたい物です.

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