2009年6月21日 いけちゃんとぼく☆☆☆☆
コンセプトは同じながらも,原作とは方向性が違うような気がします.ただし泣ける作品には成ってます.
まず,いけちゃんの声を当てている蒼井 優が素晴らしい声の演技を聴かせてくれます.彼女鉄コン筋クリートでも声優やって素晴らしかったけど,いけちゃんもうまくやってます.
で,肝心のいけちゃんとぼくですが,なんか「男の子の一夏の成長物語」みたいになってしまっているのが残念.
見ている最中にふと思い出したのが萩尾望都の作品.
同じように子供の頃からなにかと見守ってくれる女性,実は成長した彼の知人の婚約者.始めて彼に会った日に「この人こそが運命の人」と感じ,他人の嫁になる事を悔やんで海に身を投げた.そして亡霊となって彼の成長を見守るという話.
西原よりはよほど出来た作品だったので,なおさら残念.
でも,この映画,決してダメな作品ではないです.あたくしは原作を引きずっていたので,滂沱でした.
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