2014年2月25日火曜日

アンネの日記

あっちこっちの図書館で「アンネの日記」が破られる事件が起きてます.嫌ですね.ついに公安も動き始めたようです.

  • 破いたり燃やしたり,日本人の感覚では無い
  • 普通の日本人はユダヤ人に思い入れも偏見もない
  • あっちこっちの図書館で,まるで組織的に行われているような感じもする.
  • 捜査本部が出来て,公安も動き始める?
  • と言うようなことを書くと,抗議のメールが来るようだ.
・・・・・・あっ,おっと,誰か来たようだ.

2014年2月22日土曜日

こうもり☆☆☆☆

2014年2月20日 こうもり☆☆☆☆ 於 東京芸術劇場コンサートホール

アイゼンシュタイン・・・・・・・・・ペーターボーディング
ロザリンデ・・・・・・・・・・・・・小川里美
アデーレ・・・・・・・・・・・・・・小林沙羅
ファルケ・・・・・・・・・・・・・・セバスティアン・ハウプマン
フランク・・・・・・・・・・・・・・妻屋秀和
オルロフスキー・・・・・・・・・・・タマラ・グーラ
アルフレード・・・・・・・・・・・・ジョン・健・ヌッツォ
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・ハンス・リヒター
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

芸劇と石川県立音楽堂の共同製作.各幕45分ほどに刈り込んだわりとコンパクトな版.客席の前のほうを外して,臨時のピットにし,舞台上には簡単なセットが.時代は現代,アイゼンシュタインは証券マン,ロザリンデは元ミスジャパンのモデル,アルフレードはデザイナー.まぁ,里美ちゃんじゃなきゃ出来ない役どころね.
で,ロザリンデという役は結構レッジェーロなので,里美ちゃんの声で歌えるのかしら?と思ったら,全くの杞憂でした.里美ちゃん,あそこまでアジリタ出来るとは思いませんでした.おまけにあの美しい容姿,きれいだった.
刈り込んだとは言え,チャールダッシュは珍しくカット無しで歌うし(しかもそのカットするところが一番声を転がすのよね),大事な部分の音楽はほとんどカットされていません.二幕のゲストに往年のスターメラニー・ホリディがゲスト出演したのだけど,全く衰えを見せないのが凄い.
字幕もこなれていたし,歌手の演技も良かった.アデーレに来るのは手紙ではなくメールだというのも今風でよろしい.
ジョン・健・ヌッツォ,新国での度重なるドタキャン,覚醒剤で,キャリアも終わりかと思ったけど,やっぱりこの人の声は凄い!まともなオペラの舞台で聞きたい.
あと,フラアンク役の妻屋さん,この人はもの凄いレパートリーの広さと表現力,タッパのある舞台姿と素晴らしい歌手なのだけど,華が無いのが難点だった.でも,こういったコメディだと華は必要無いし,むしろコミカルな演技が良かった.この人は本当に才能豊かな人だと思う.
このプロダクションがたったの2回しか,しかも平日ソワレ,上演されないのは勿体ない.例えジャンクしても大したセットではないから,いつでも再演は可能だと思う.ドサ廻り公演も出来ると思うし,ぜひ再演して欲しいと思います.






2014年2月14日金曜日

ニシノユキヒコの愛と冒険☆☆☆☆

2014年2月14日 ニシノユキヒコの愛と冒険☆☆☆☆

下半身の緩い「横道世之介」のような映画です.
絶世の美男子,仕事もこなす,まるでテレパシーでも使っているかのように「女の気持ちがわかる」ユキヒコ,なぜか必ず女から振られる.でも誰一人彼を怨む物はいないし,女同士も仲良くなる.で,或る日ひょんな事から交通事故で命を落とし,「死んだら会いに来る」と約束した恋人だった女性,夏生の娘,ミナミの前に霊となって現れる.なぜかそのミナミにしか見えない.そして,ミナミはヨシヒコの葬儀会場で,ヨシヒコに関わった女性の一人サユリからユキヒコの愛と冒険について話を聞く.
情けない男を演じたら日本一の竹ノ内豊が,実に情けない二枚目を演じてます.ダメ男好きなあたくしはビンビン引き込まれますが,一般の男性だったら「なんで?」と言ってイライラするかも.
無駄な長廻しが多いのでテンポが悪いです.カットはそのままに,20分ほどトリミングすればもっと良い作品になったのに.

2014年2月11日火曜日

ミレイユ☆☆☆

2014年2月9日 ミレイユ☆☆☆ 於 新国立劇場中劇場


ミレイユ・・・・・・・・・・・・江口二美
ヴァンサン・・・・・・・・・・・土師雅人
タヴァン・・・・・・・・・・・・磯地美樹
指揮・・・・・・・・・・・・・・飯坂 純
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京オペラ・フィルハーモニック管弦楽団

東京オペラプロデュース理代子お姉さん演出の第二弾.廻り舞台での演出.
悲惨な内容なのに脳天気な音楽,なんで?な展開で死んで行くストーリー,消えていくオペラには理由があるのね.
で,有名な「軽やかなツバメ」のアリアは後付けのアリアだそうで,今回は入ってません.確かに脳天気すぎる.
最後はタイス?な展開です.ただし,浅草オペラっぽくやればそれなりに人気が出ると思います.
東京オペラプロデュースの意欲的な作品上映は評価しますが,やはり「こんな面白いオペラが眠っていたのか」というのは少ないです.
田 月仙が全裸になったサロメなんかは話題にもなったし良かったですが.
以前新国が「小劇場シリーズ」として,同じような試みをしていましたが,レオンカヴァッロの「ザザ」なんかは面白かったし,東京室内歌劇場だかがやったレオンカヴァッロの「ラ・ボエーム」も良かったけど.
理代子お姉さんはどうも天災をまねくようです.前回のフォルチュニオは「震災の翌日」今回は45年振りの大雪.今日も昨日の雪で来られなかった人への振り替えがあったようです.
「ズンチャッチャ,ズンチャッチャ」だから良いけど,ホルンひどすぎ.高校の吹奏楽団でももっとまともに吹ける.
この日は同時刻にオペラパレスで「オペラアリアコンサート」みたいなのがあったようで,劇場慣れしていない観客が多く,間違えて中劇場に入ろうとする人が後を絶ちませんでした.

蝶々夫人☆☆☆☆☆

2014年2月8日 蝶々夫人☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

蝶々夫人・・・・・・・・・・アレクシア・ヴルガリドゥ
ピンカートン・・・・・・・・ミハイル・アガフォノフ
シャープレス・・・・・・・・甲斐栄次郎
スズキ・・・・・・・・・・・大林智子
ケート・・・・・・・・・・・小野和歌子
指揮・・・・・・・・・・・・ケリー=リン・ウィルソン

あたくしの大嫌いなプロダクションなのに,今回は泣けました.ま,最高のチヨチヨサンは,新国数年前のオリガ・グリャコヴァ.歌もそうだけど,立ち居振る舞いの美しさ,内股でしゃなりしゃなり歩き,座るときは必ず裾を捌いてから.
今回のヴルガリドゥもよかったけど,裲襠をガウンのように羽織って,裾で位牌を倒して,ピンカートンが思わず直すシーンも.でもやはりこのオペラは主役二人で決まると思う.チヨチヨサンもピンカートンも声が響いてじんわり泣かせてくれた.
指揮は最近話題の美しいお嬢さん.
ケート役の小野和歌子さん,タッパもあってお綺麗で大好きなのですが,この公演の後産休で,新国で歌うはずだったあと2回はキャンセルだそうです.

2014年2月5日水曜日

佐村かわちのかみまもる

佐村河内守がやらかしましたね.
NHKが特番で「障害をはね除けて活躍する」番組は胡散臭いのが多い.奇跡の詩人,フジコ・ヘミング,辻井伸行,そして佐村河内守.もちろんフジコ・ヘミングや辻井伸行はピアニストとしては優秀だけど.
本日急に「実は代作でした」と発表.こちらのKindle本によると(100円でお得です)「Hiroshima」というタイトルも後付けだそうで.
で,なんで今頃自白したかというと,明日の週間文春でぶちまけられるからだそうです.

2014年2月1日土曜日

落語教育委員会☆☆☆☆☆

2014年1月31日 落語教育委員会☆☆☆☆☆ 於 鈴本演芸場

寸劇
三遊亭歌太郎・・・・・・・・・粗忽長屋
柳家喜多八・・・・・・・・・・やかんなめ
仲入り
柳家喬太郎・・・・・・・・・・そば清Q
三遊亭歌武蔵・・・・・・・・・寝床

いつもはもっと大きな箱でやっている「落語教育委員会」,今回は鈴本の余一会で.
寸劇は「農協が,とあるデブ落語家を招聘」して落語会を.終了後ギャラの振り込みについて農協職員とデブ落語家が相談.デブ落語家が「振込は東京三井住友USJ銀行」と言うと農協職員の携帯が鳴る.切れた落語家が「口座(高座)を聴くときには携帯は切れ」
開口一番の歌太郎.
続いて喜多八のやかんなめは,お手の物だから面白い.
仲入り後のキョンキョンが凄い.基本は普通のそば清なんだけど,そば清さんがそばを食べるときは,はめ物入りで,お囃子に合わせて「ズルッ,ズルッ,ズッズー」
そして,信濃の沢で赤い蛇眼草を見つけたそば清さんは最後の挑戦に挑みます.
普通なら「もうだめ」というそば清さんがちょっと席を外し,蛇眼草を舐めて「そばが羽織り羽織ってる」で終わりますが,キョンキョンはそばを食べながら蛇眼草を舐めます.はめ物が「ウルトラQ」に変わり,キョンキョンはくずおれます.廻りのギャラリーが「そば清さん!融け始めた,目が落ちた,耳が崩れた」とグロ話.
最後は「皆さんも沢の赤い草にはご注意を」
この勢いに張り切ったのか,歌武蔵の寝床も面白かった.