2013年2月24日日曜日

かぞくのくに☆☆☆

監督の実体験だそうです.昨年のキネ旬一位と言うことで,リバイバル上演1000円ぽっきりだというので見に行きました.
てっきり大阪が舞台の映画だと思ったのですが,千住の旧遊郭当たりのお話でした.あの当たりに鮮人部落あったかな?
良くできた映画ですが,鮮人独特の火病シーンが無いので,少し(゚Д゚)ハァ?です.なんか精神構造が日本人っぽいのよね.
設定は1997年.25年振りに北朝鮮から「脳腫瘍の治療という任務」を遂行するために帰国したソンホ.久しぶりに家族と再会し病院で検査を受けるも,突然の帰国命令.妹のリエは為す術も無く.
実はソンホ父親は総連の幹部.その地位を守るために,北に息子を売ったのでは?な展開.
少ない台詞と押さえた音楽は効果的です.でも「で,今さら何を?」とか「他にどうしろと?」と思うし,リエにしたって散々文句言いながらも朝鮮籍は抜いていないし,結局鮮人ってなんでも人のせいにして恨み辛みを言う以外に能力が無いのかしら?と思ってしまうのは,単にあたくしが鮮人と支那人が嫌いだからなのかしら?
ま,あたくしは責任もてないけど,希望は失わないように(棒読み)

2013年2月23日土曜日

グレの歌☆☆☆☆☆

2013年2月23日東フィル グレの歌☆☆☆☆☆ 於 オーチャードホール


ヴァルデマル王・・・・・・・・・望月哲也
トーヴェ・・・・・・・・・・・・佐々木典子
山鳩・・・・・・・・・・・・・・加納悦子
道化・・・・・・・・・・・・・・吉田浩之
農夫・語り・・・・・・・・・・・妻屋秀和
合唱・・・・・・・・・・・・・・新国立劇場合唱団
指揮・・・・・・・・・・・・・・尾高忠明
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

歌手,聞こえねえよ.と思ったけど,2006年にサントリーホールで東響の「グレの歌」を聴いたときの感想も同じでした.そりゃ150人のオケがトゥティで鳴ったら声楽家といえど,人間一人の声なんか消えるわな.
その中でがんばっていたのが山鳩の加納と語りの妻屋.妻屋さんは新国でありとあらゆる役を演じて,その全てが素晴らしいと言う希有の歌手です.背も高くガタイも良く,外国人ゲスト歌手と較べても見劣りがしません.ただし,ご面相が・・・・・
しかし,ホワイトタイで指揮者の横に立つと堂々とした物です.最後のシュプレヒゲザングはかなり歌に近い物でしたが,過去に聞いたどの「語り」よりも良かった.
オケもとても良い音を出しました.鎖の使い方が東響とは違うようでした.それと,新国の合唱団.新国はバレエのコール・ドも世界一ですが,合唱団も世界一と言って良いでしょう.何を歌ってもぶら下がるメトの合唱団とか,指揮者がいるのに走る合唱団がいくらでもあるのに,ここの合唱団はいつも見事な歌唱を聴かせてくれます.
招待席には新国関係者が多くいましたが,指揮が新国オペラの芸監ですからね.
さて,今日は満席で,大入り袋が出ました.

中身はオリジナル記念切手

ジゼル☆☆☆☆☆

2013年2月17日 ジゼル☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ジゼル・・・・・・・・・・・・ダリア・クリメントヴァ
アルベルト・・・・・・・・・・ワディム・ムンタギロフ
ハンス・・・・・・・・・・・・古川和則
ミルタ・・・・・・・・・・・・堀口 純
指揮・・・・・・・・・・・・・井田勝大
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

ゲスト組です.平日ソワレ,一階はそこそこ入っていましたが,二階はかなり空いていました.
二人の体格差がちょうど良い具合なので,二幕のジゼルはまさに浮いているようでした.リフトも「リフト」では無く,「ホバリング」のようでした.
新国のジゼル,最後は袖幕に捌けて終わるのですが,スカラ座などは迫りで地の底に飲まれる演出です.あたくしはスカラ座のこの演出が大好きです.沈んでいくジゼルの手を追いながらも離れてゆくアルベルトの手が悲しみを誘います.
今回クリメントヴァは袖幕から腕だけ出してアルベルトにすがりつき,ゆっくりしゃがんで地の底に飲まれる演技をしていました.感動的です.
東響は今日も良い仕事してました.

2013年2月20日水曜日

ムーンライズ・キングダム☆☆☆☆☆

2013年2月20日 ムーンライズ・キングダム☆☆☆☆☆

可愛らしい,楽しい,美しい映画です.
初めて恋に墜ちた,12才の男の子と女の子,色々不満も有り駆け落ちを遂行.大人たちに連れ戻されるも,再度駆け落ち.今度は協力者が多数.そして,それに伴うてんやわんやなのですが,とにかく見なきゃ分からない良い映画です.
舞台はアメリカの架空の島らしいし,警察もUS Policeだけど,明らかにヨーロッパの,それもトリュフォーのような香りの映像です.
アメリカ映画なのに,会ったばかりの男女が突然発情して媾うシーンも無いし,突然発狂して,行っちゃいけないと言われた方向に行くことも無い.
そしてハッピーエンド.
押さえた色彩と,滑らかなカメラワーク.とにかく見て良かったと思える映画です.
PGMとして,ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」やサン=サーンスの「動物の謝肉祭」様々なドイツ民謡やフランス語の歌謡曲が使われていますが,これがまたうまい具合に良い味を出してます.
注意 エンドクレジットが,そのブリテンの「青少年のための管弦楽入門」へのオマージュになっています.最後まで目と耳を離さないように!

2013年2月17日日曜日

ジゼル☆☆☆☆☆

2013年2月17日 ジゼル☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ジゼル・・・・・・・・・・・・長田佳世
アルベルト・・・・・・・・・・菅野英男
ハンス・・・・・・・・・・・・マイレン・トレウバエフ
ミルタ・・・・・・・・・・・・本島美和
指揮・・・・・・・・・・・・・井田勝大
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

ヲイヲイ,こういう基本中の基本のレパートリー作品が,七年ぶりの上演だって?
新国バレエ団は世界一と言っても良い素晴らしいコール・ド・バレエなんっだから,もう少し頻繁に上演して欲しいよ.
で,今日の星半分は東響に差し上げます.アダンの曲は芸術的にどうのこうのと言う作品では無いけど,演奏には途轍もなくデリカシーが必要な曲.井田の指揮と東響はきれいに演奏していました.
さて,長田さん,とにかくポワントノイズがありません.飛んでも跳ねても音がしない.二幕のPDDで少しぎこちないところがありましたが,きれいに踊っていました.
その二幕のウィリたちの踊りは見事です.これだけでも見る価値があります.このバレエ団のコール・ド・バレエは実に美しい.ラ・バヤデールの坂下りと同じですね.
そうそう,二幕の幕開け,鬼火がしょぼい豆電球からLEDっぽい物に変わって,迫力が出ました.不気味感も.
 今日は寒かったので,久しぶりに霜柱を見かけました.
今日のヘブンアーティストは,珍しく大人数のReal Brassでした.

2013年2月16日土曜日

文楽公演 妹背山婦女庭訓☆☆☆☆


2013年2月16日 文楽公演 妹背山婦女庭訓☆☆☆☆ 於 国立劇場小劇場

道行恋苧環
鱶七上使の段
姫戻りの段
金殿の段

第一部の摂州合邦が辻と同じ,トンデモ系のストーリー.三角関係の後,好きな男を追いかけたら,見ず知らずの男に刺されて「お前の好きな男を救うために「嫉妬の相を持つ女の生き血」が必要」と言われて「せめて最後に一目」と良いながら死んでいく.
普通にきいたらキチガイな話だけど,文楽だと納得してしまうのが怖い.
太棹の音が心地よいです.

んな.ばかな.おじや

日本語の「おじや」がスペイン語のollaから来ているという都市伝説がかなり普及しているようですが,断言します.偶然です.

  • そもそも本来のスペイン語,カタルーニャ後でollはオヤと発音する
  • これにしたって,本来はオリャと発音するのが訛ったため.フランス語にもある現象
  • llをジャと発音するのは,中南米当たりから始まった現象.
  • スペインで同じ現象(ジェイズモ)が始まったのはつい最近.つまり既に日本では「おじや」という言葉が定着してかなり断ってから.
  • ジェイズモはここ数十年スペインでは急速に広がっている.従って,かつてとは異なる表記をされる単語も多いセビリア→セビージャ,パエリア→パエージャ.
同じような妄言を言う蒙昧な人はよくハワイにもいます.「ハワイで海はkai.日本語でも海,何かつながりが・・・・」もちろん日本語にはオーストロネシア語の影響はあります.畳語などはそうでは無いかと言われています.
でも
  • 「海(カイ)」は漢語であって日本語では無い.日本語なら「うみ」
  • ハワイ語で海を意味する単語はkaiとmoanaがある.moanの立場は?
kaiとmoanaの違いはmoanaは山の上から見下ろしたときの海のイメージ,kaiは実際に船を漕いでいるときの船の廻りって感じかしら?
二つの言語に共通性があるかどうかは「似ている言葉がいくつあるか」では無く,おなじような体系があるかどうかです.
中国周辺の言語では「イチ,ニ,サン,シ」に近い音で数を数えることが多いですが,全て中国から入ってきた音です.ちなみに日本語(大和言葉)なら「ヒトツ,フタツ,ミッツ,ヨッツ(ヒー.フー.ミー.ヨー)」ほら,なんの共通点も無いでしょ?

2013年2月15日金曜日

つやのよる☆☆☆☆

2013年2月15日 つやのよる☆☆☆☆

廻りを掘り下げることによって,真ん中を浮き上がらせる手法は,うまく行けば素晴らしい効果をあげる.あたくしが好きな小説なら,有吉佐和子の「悪女について」ドキュメンタリーなら「ミカドの肖像」.
この作品もそういった作品です.艶という本能に忠実な女性と,その女性に翻弄された男たちを,「その男に関わった女の視点」で描かれたものです.残念なのは,あまりに艶と男たちをぼかしたから「で?」な部分が多いんです.
結局,艶がどういう女なのか,その艶という女によって,男たちはどういう風に翻弄されたのかが全く伝わってきません.
ただし,映像がきれいなのと,飽きさせないつなぎ方をしているので,尺が長くても退屈はしません.
冒頭,艶の夫が包丁を研ぐシーンの音を聞いて「これは荒砥だな」と解るぐらいには包丁研ぎが得意ですし,その後病院へ向かうシーンの地層を見て「火山島かな?」と解るぐらいには地学の知識はあります.
演じる女優さんたちは見事でした.大竹しのぶさん,珍しく「叫ばない,泣かない,狂わない」演技でした.永山絢斗の毛むくじゃらの足が ハァハァ(;´Д`)…ハァハァでした.

2013年2月10日日曜日

みなさん,さようなら☆☆

みなさん,さようなら☆☆

ついに日本でもこういう変な映画が作られるようになったのね.
小学校の卒業間近,教室に入ってきた暴漢にクラスメートが殺され,そのショックで「一生団地から出ないで暮らす」と決めた悟.結局十数年後,母親危篤となり,思わず団地から病院へ,そして団地を出る.と言う話なのだけど,無駄に長い.
悟が団地を出ないのはトラウマによるものだけど,廻りの誰もがそれを助長するような行動をとる.母親に到っては看護婦で,多少は医学の知識があるはずなのに,頑として医者を拒み,子供の引きこもりを奨励する.結局中学も通わずに卒業,団地内のケーキ屋に強引に就職.その商店街もシャッター商店街に.ケーキ屋の親父が引退したら,食品衛生責任者の資格を取らなくちゃいけないのに,団地の外でいけないから,引きこもり仲間の同級生に頼む.ところがこいつは完璧な統失.ブラジル人家族に過干渉.やることなすことパラノイアで強迫神経症.最後にあっさり引きこもりを克服.
あたくしの大嫌いな「気違い同士が手を取り合って「僕たちおかしくないよね」と慰め合う映画」おまけに短期間で撮ったのか,季節の変化が全くない.全編銀杏の葉が真っ黄色.夏も冬も無い.上映館も少ないし,わざわざ探してまで見に行く映画では無いです.今日はポイントで鑑賞できたから良いけど.ただし,濱田岳,永山絢斗は良くやってます.

2013年2月9日土曜日

ヴェニスの一夜☆☆☆☆

日本オペレッタ協会公演 ヴェニスの一夜☆☆☆☆ 於 北とぴあ さくらホール

ウルビーノ大公グイード・・・・・・・・・田代 誠
バルバラ・・・・・・・・・・・・・・・・宇佐美瑠璃
カラメッロ・・・・・・・・・・・・・・・五郎部俊朗
チボレッタ・・・・・・・・・・・・・・・足立さつき
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴァーラディ・カタリン
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本オペレッタ管弦楽団

残念ながらオペレッタ協会は今回の公演を持って,解散.このような大きな劇場での公演はこれが最後だそうです.寺崎センセは時期を見てNPOを立ち上げ,再度オペレッタの公演をしたいそうです.
観客の年齢層が恐ろしく高く,足元が覚束ないジジイババアばかりで,「来年上演があっても見られる人は1/3ぐらいね」と思わせます.何でこいつらそろいも揃って足に来ているのだろう?
この作品,初演の時は元老院議員に中村健,平野忠彦,高丈二という二期会の大御所が出てびっくりした物です.田代パパ,宇佐美瑠璃,五郎部俊朗,足立さつきなんて15年前ならN響でマーラーの交響曲,揃って歌えるようなメンバー.もの凄い大御所揃いです.
ヴェネツィアの話だから,緞帳もヴェネツィア風の絞り上げスタイル.
相変わらず面白いのだけど,歌役者たちも平均年齢が上がりすぎて台詞が詰まる部分も.
この版は寺崎センセの師匠に当たるフェルゼンシュタイン版だそうです.
以前は日暮里のサニーホールのような小さい箱でも上演していたのだから,メンバー再構成してリスタートするのも良いかも知れません.
なぜかみんな大公を太閤と発音していたけど,大公と太閤ではアクセントが違うと思うのだけど,教えてエロい人.
 さて,北とぴあは北区の産業発展に関する団体などが入っている建物です.他の都内の区役所や同様の施設と同じく,最上階には展望ロビーがあります.もちろん無料です.
この手の物では,都庁はもちろん,練馬区役所や,文京区役所(文京シビックホール)などが有名です.
今日は,支那のスモッグも少なかったので,眺望がきれいでした.
 1970年代には考えられなかった筑波山もきれいに見えます.
こちらは日光でしょうか?

2013年2月4日月曜日

コルンゴルト

新国で来シーズン,コルンゴルトのオペラ「死の都」が上演されます.大好きなオペラです.
このオペラとの初めての出会いは1980年代末期でした.「アリア」という映画が公開されました.オペラのアリアを題材に色々な監督が作品を作るオムニバス映画でした.その前に公開された「カラヴァッジオ」の監督,デレク・ジャーマンの作品も入っているから見に行きました.その中に「死の都」のマリエッタのアリアもありました.残念ながら大嫌いなブルース・ベレスフォードの監督作だったので期待していなかったのですが,作品はともかく,音楽には感動できました.音源はキャロル・ネブレットの物でした.
実はその前にこの作曲家に接していたことが解りました.ワーナーから出ていた映画音楽のLP,お目当てはモーリス・ジャールの「地獄に墜ちた勇者ども」でした.このLPにコルンゴルトの映画音楽が一杯入ってました.感想はミクロス・ローザ,ジョン・ウイリアムスに繋がる音楽だな.
その後デュトワがN響の常任指揮者になってすぐにVn協奏曲を指揮し,これは録画して何回もききました.同じ頃コルンゴルトのCDやDVDが出るようになって(その前にLDでも出ました)きました.今ではかなりの作品が手に入ります.
あたくしの好きなねっとり系の音楽です

会田誠展天才でごめんなさい☆☆☆☆☆

2013年2月4日 会田誠展天才でごめんなさい☆☆☆☆☆ 於 森美術館

いやーーーー本当にこの人天才です.
どの絵も作品もきれいで突飛で猥雑で,思い切り楽しめます.
テクスチャーとか素材,画材の雰囲気は生で見なければ分かりません.
ただし,この人にはゲイテイストが全くありません.

スター・クルーズ・プラネタリウム
あたくし,技術者としての大平貴之さんはもの凄く尊敬できるけど,アートとしてはまるでダメだと思う.今回の実寸を縮尺した宇宙なんか,空を見上げる趣味のある人には興味あるかも知れないけど,オタク系作品で,見て楽しめる作品では無いと思いました.映像作品もしかり.ただし地球への帰還の映像は良かった.
映像を上映する部屋はコの字型の部屋に投影するのだけど,映像歪みまくり.球が歪んです.せめて半円にできなかったのかな?
むしろ,メガスターがぽつんと置いてある部屋の雄弁さ.これぞアート.これぞプラネタリウム.
このメガスターの部屋に星座を投影するだけでも素晴らしい作品になると思うのだけど.メガスターそのものは素晴らしい投影機だし.
この真冬の快晴の日に,こんなに霞んでるのは,チャンコロの大気汚染が流れてきているからでしょう.

マリーゴールドホテルで会いましょう☆☆☆☆☆

2013年2月4日 マリーゴールドホテルで会いましょう☆☆☆☆☆

英国老人版「男女七人夏物語」です.色々な事情があって,老後をインドのホテルで過ごそうと思った七人の老人たち,やっとの思いで着いたホテルはパンフレットとは全く違うボロホテル.「すぐきれいに改装する」と根拠も無く自信満々な若い経営者は,どうも根っからのダメ人間.
英国の英語は,名詞を動詞として使うことが多いのですが(I googled youで「あなたの名前をググってみました」古くはhooverで「掃除機をかける」とか)この映画では写真を修正するの意味で「photoshop」が使われていました.
インドで育ち,数十年ぶりに帰ってきた一人の老人は,かつて愛を育んだ友人と再会し,自分が決して忘れられていないことを確認した後,持病の心臓発作で亡くなる.もう一人のババアはドロップアウトして帰国.残った五人はそれなりに自分の居場所を見つけていく.
経営者の母親は「子供を心配するあまりホテルを閉めることばかり」考える.そして経営者はとにかくダメ男.長くハウスキーパーを勤めたミュリエルが帳簿を確認すると,ホテルの運営は決して悪くない事が判り,資本家と直談判.資本家は「あの経営者は経営はボンクラ,あなたがマネージメントをするなら出資しましょう」と.
この後どうなるかはわからないけど,ホンワカと明るさを見せて映画は終わります.
お勧めです.
久しぶりに,Aux Bacchanalesでランチ.

2013年2月3日日曜日

愛の妙薬☆☆☆☆

2013年2月3日 愛の妙薬☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

アディーナ・・・・・・・・・・ニコル・キャベル
ネモリーノ・・・・・・・・・・アントニーノ・シラクーザ
ベルコーレ・・・・・・・・・・成田博之
ドゥルカマーラ・・・・・・・・レナート・ジローラミ
ジャンネッタ・・・・・・・・・九嶋香奈枝
指揮・・・・・・・・・・・・・ジュリアン・サレムクール
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

もちろんシラクーザは凄い歌唱だし,歌唱に余裕があるから日本語まじえたり,小芝居も多くて可愛かった.でも,他の歌手も良かったし,プロダクション自体がとても可愛らしくて楽しいのでお勧めです.「人知れぬ涙」の時に,やまない拍手に向かってにっこり笑って投げキスをしてました.

さて,終演後,尾高監督が,来シーズンの演目について説明をして下さいました.本当はもう少し監督をするように慰留されたそうですが,式のほうに重きを置きたいとかで退任するそうです.
震災後の「ばらの騎士」は歌手やら指揮やらキャンセルが多かったので眠る暇も無かったとか.世界中でオーディション,場合によってはyoutubeの映像も使ったとか.
ウィーンやメトの多言語字幕方式(前の席の背中に字幕が出る方式)は見積もりを取るところまで行ったけど,予算の都合で見送ったとか.
倉庫が狭いため多くの作品を残せず,どんどん廃棄するのは残念で,尾高センセがウィーン留学中の40年前に見た「蝶々夫人」のプロダクションは今でも使われているそうです.
レパートリー方式の上演もしたいけど,倉庫や輸送費の問題で難しいとか.
札幌で,ご自身のツアーを全て聴いているファンの方に会って「あちこち聴きにいらしているんですね」と言ったら「ネットラジオで聴いてます」と返され「今後そういうことも検討したほうが良いのでは」

倉庫の問題は,新国のプロダクションが無駄に大きいこともあるでしょう.今日は「愛の妙薬」でしたが,明後日は「タンホイザー」,明明後日は「愛の妙薬」と日替わり上演です.どちらの作品も一面しか舞台を使いません.これなら合間にバレエ上演が入っても大丈夫です.
次監督の飯守センセは尾高センセの最初の恩師に当たる人で「私より元気ですから期待して下さい」ですって.
あたくしが高校生の頃,初めて聴きに行った生オケ(N響)で「新進気鋭の指揮者」として降っていたのが尾高センセでした.

2013年2月2日土曜日

ライフ・オブ・パイ☆☆☆

2013年2月2日ライフ・オブ・パイ☆☆☆

とても美しい映画なんだけど,パイという男の子の設定が,危険予知能力が恐ろしく低い,残念な子なのでイライラするのと,トラの登場シーンが虚仮威し過ぎて,まるでホラー映画のようになっているのでこれもイライラします.宗教色が強いので,それもビシュヌからキリストからアラーからなんでもあり,で訳わかんねえ.おまけにあたくしが大嫌いなベジタリアン.かなり割り引いてこの評価なら良いんじゃね?
所詮寓話ですから,リアリティを求める必要は無いけど,生化学系のあたくしとしては「緯度の低いところでヒゲクジラは餌を採らない」とか「あんなにボートの中に死体があったら臭くてたまらないだろう」とか考えたりもします.ま,嵐で流されて洗われるから構わないのかも
IMAX3Dで見ましたが,3Dが最も効果的だったのはエンドクレジットです.通常の映画館で充分です.

得体の知れない

こちらのサイトで見かけました.怪しげな宗教に勧誘されたら,こう対応すれば良いと.

  1. 先方の奢りであれば話を聞く用意が有ると宣言
  2. 話を聞く間「あれ食いたい,あれ飲みたい」ほか散財できるような我が儘を言う.
  3. 数時間我慢する
  4. 「すみません,よく分からないのでもう一度はじめから説明していただけますか?ついでに黒毛和牛のステーキお代わり」
  5. 相手が怯むまで2−4を繰り返す.
あたくしなら「お店はこちらで指定してもよろしいですか?」で「ロオジェ」か「ラ・トゥールダルジャン」を指定して,「それはちょっと」と言われたら「ご縁が無かったのね」で済ませる自信があります.
番号付きの鴨肉食いながら,おドンペリでも飲んで,「すみません,よく分からないのでもう一度はじめから.おドンペリ一本追加!」
やってみたい!!!!
ついでに性格の悪いあたくしは,テーブルの上に山海の珍味並べて「不味!」って言って殆ど残す技も使えると思う.キャビアは際限なく食うけど.(それも日本では認められてない「ホウ酸」で防腐したキャビア限定で.