2016年11月18日金曜日

この世界の片隅に☆☆☆☆☆

2016年11月18日 この世界の片隅に☆☆☆☆☆

夕凪の街 桜の国と同じ人の原作だけあって,同じような雰囲気を持っています.
地味に泣ける映画です.時は先の大戦前後.
子供の頃に広島で見初めた,ぼーーーーーッとしているすずを嫁に貰った呉に住む周作.
嫁に行く家の名字も住所も知らなかった,大ボケのすずとそれなりの夫婦生活をする.
戦火は激しくなり,食料は不足する.周作の姉は子連れで出戻る.
呉は軍港や造船所があったから執拗に米軍の爆撃を受け,周作の姪,晴美を連れたすずは地雷弾を受け晴美の命と右腕を失う.
それでも健気に生きる時,上空が光る.広島の住所が書かれている回覧板が呉まで飛んでくる.呉まで焼けただれた人が流れてきて死んでゆく.そして終戦.誇らしげに翻る太極旗( ゚д゚)、ペッ
しばらくして広島に帰ると,母親は原爆の日,街中に買い物に行って行方不明,父親はすでに原爆症で死亡,妹も原爆症で寝込んでいた.
周作と合流したすずは晴美と同じぐらいの年の戦災孤児を拾い,呉に戻る.
暗いところや露骨な反戦メッセージがないのは「夕凪の街 桜の国」と同じ.
劇場の灯が灯ると,ご両親に連れられて見に来た小学生(4年ぐらい?)男子が号泣していて,お父さんに抱きしめられてました.それ見てまた涙.

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