2016年6月7日火曜日

ヘイル,シーザー☆☆☆☆☆

2016年6月7日 ヘイル,シーザー☆☆☆☆☆

また変な映画見ちゃった.でも楽しかった.
時は1950年代ハリウッド.当時の流行りがてんこ盛り.水泳映画,屋内撮影ミュージカル,歴史スペクタクル,恋愛映画,西部劇,共産主義.
で,ハリウッドの大スター,ウィトロック主演で撮られる歴史スペクタクル「ヘイル,シーザー」撮影中に,ウィトロックが誘拐される.犯人は共産主義者の役者や脚本家達.結局身代金を払ってウィトロックは戻り,撮影が再開されるのだけど,その合間に細かいエピソードが挟み込まれている.
スカーレット・ヨハンソンは「エスター・ウイリアムズ」みたいな水泳映画を撮っているが,シングルマザーになりそう.当時は御法度.制作サイドは誰でも良いから結婚させたい.
ミュージカルの主役ハンサムは「アカ」で身代金を持ってソ連の潜水艦で亡命しようとしたら,飼い犬に飛びつかれ,身代金は水底に.
プロデューサーに強引に「恋愛映画の主役」に捩じ込まれた西部劇のヒーローは,訛りが強く,大根.でも,こいつがウィトロックの居所を突き止めて助けるのだけど.
ティルダ・スウィントンは双子のゴシップ記事ライターを二役演じてるし,ジョージ・クルーニーのウィトロックはアカに洗脳されそうになるし.
これらのトラブルを一手に解決するのが主役のフィクサー,マニックス.
間に挟み込まれる水泳映画,ミュージカル,西部劇などが,実にまじめに「らしく」作られていて,懐かしい気持ちになりました.と言っても水泳映画やあの手のミュージカルを知っているのはあたくし達が最後の世代かも.(水泳はメル・ブルックスが「世界の歴史パート!」でパロディにしていたような)
当時の「共産主義」については,全く逆の立場から作られた「トランボ」と言う映画がもうすぐ公開されます.

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