2014年8月4日月曜日

Yma Sumac

まずはこの珍妙な曲をお聴き下さい.Yma Sumacが歌う「Gopher Mambo」

際物,色物の極みのような歌手です.あたくしも色々な際物を知っているけれど,不覚にも彼女は知りませんでした.
先日行われた,バレエの「エトワール・ガラ」で流れたようで,youtubeでいくつか聞いてすっかり虜になりました.4.5オクターブの声が出たとか.
まるで男声のような低音からハイCの上を行く,いわゆる「成層圏の声」まで.さらに全くぶれないトレモロやトリル.サザランド並みに粒の揃ったコロラトゥーラ
ペルー出身と言うことで「インカ女王の末裔」みたいな売り方をされたため,わけの分からない「ジャングルの猛獣たちの声」みたいなものばかり歌ってます.
メル・ブルックスの映画「サイレントムービー」にこのイメージの歌手兼ダンサー,バーナデット・ピーターアス演じるヴィルマ・カプランが出てきますが,まさにこの感じ.もっとも無声映画なので「Babalu!」とか「Trrrrrrrrrr」とか字幕が出るだけですが.で,実際にYma Sumacにも「Babalu」と言う曲があります.
Yma Sumacnい
すっかり魅せられたのでiTunes Storeを検索したら,大量に音源が見つかりました.50曲入りのベストアルバムをダウンロード購入しました.
こういう超絶高音を出すオペラ歌手に,おフランスのマド・ロバンがいましたね.
映画「フィフス・エレメント」で歌を当てたインヴァ・ムーラもこんな声を出してましたが,2010年,パリオペラ座(オペラガルニエ)でインヴァ・ムーラの「売られた花嫁」を見ましたが・・・・・・・「声が小さい」・・でした.

0 件のコメント: