2015年3月18日水曜日

美術館めぐり

千葉県の佐倉市に,興味深い博物館が2つある.DIC川村記念美術館と国立歴史民俗博物館(歴博)です.歴博は開館当時,外房へ泳ぎに行った帰りに寄った覚えがあります.特に感想はなかった.川村美術館は「バブルの底力」な建物と,広大な自然散策路のある庭が有名です.どちらも都内からは遠いし・・・・と思っていたら,たまたま見たい展覧会が重なったので行ってきました.
佐倉までは京成の急行ならそんなにかからない.川村美術館へは,休日なら30分おきに京成佐倉の駅から送迎バスが出ている.帰りのバスに「歴博経由」がある.歴博は京成佐倉の駅まで歩いても15分.
で,行ってきました.川村美術館は「スサノオの到来」歴博は「大偽物博覧会」面白
そう!!

ご覧の通り佐倉駅前の送迎バス乗り場.ほぼ満席で出発しました.
JR佐倉駅を経由し,
QVCの配送センターを通って.
約20分のバスの旅,運転は極めて荒く,都内の路線バスならクレームものです.
バスを降りて雑木林の間を徒歩5分.
カタクリが咲いてます.

美術館入口前には,怪しげな現代アートのオブジェが.
さて,「スサノオの到来」は「美術館」というより「博物館」な内容でした.スサノオの伝説を遺跡からの発掘品,書画,オブジェ,インスタレーションで表現しています.非常に楽しい内容でした.平田篤胤,南方熊楠,折口信夫などの関連も.
ちなみに,南方熊楠,江戸川乱歩,稲垣足穂が日本三大同性愛研究家でしょうか?
ま,折口信夫もホモですが.
美術館前の池です.
続いて歴史民俗博物館へ.川村美術館12時50分発の送迎バスは歴博経由です.
やっている企画展はこれ.

と言っても,贋作もあれば学術用のレプリカ,秀作としての模写もある.ある物は博物館に飾られ,ある物は古物商の物置に,またある物は贋作と知りながらも大店に飾られていたり.
蓄音機のデモンストレーション(著作権の概念がないこの時代,録音はほとんど無断「パクリ」でした.)で「音聞いてみますか?」すみません,あたくしリアルに蓄音機を知る最後の世代なので.
さて,この博物館,開館当時は特に感動もなかったのですが,今回はあまりにも面白くて徹底的に回りました.自分が歳を取って色々なことを経験し,自分の国の歴史にも興味を持ち,その文化にも触れるようになると,こういった知的欲求を満たしてくれるこの博物館はかなり面白いです.上記のように京成線を使えばそんなに遠くありません.
 常設展も内容は濃いです.
 和宮様がお持ちになった雛人形.宮様は人形よりも位が上なので,地べたに並べて鑑賞したそうです.
 ここまで来ると記憶にある.昔浅草の東京ガスの施設にこう言う展示がありました
あたくしの時代,給食はこう言う感じでした.不味いものの代名詞でした.

自分が年をとって,色々な経験を積んで,自国の文化に興味を持つようになってから訪れたら,余りの面白さに3時間ほど滞在してしまいました.


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