2017年12月3日日曜日

ばらの騎士☆☆☆☆☆

2017年12月3日 ばらの騎士☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

元帥夫人・・・・・・・・・・リカルダ・メルベート
オクタヴィアン・・・・・・・ステファニー・アタナソフ
ゾフィー・・・・・・・・・・ゴルダ・シュルツ
オックス・・・・・・・・・・ユルゲン・リン
指揮・・・・・・・・・・・・ウルフ・シルマー
演奏・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

舞台は生物.同じ演目,出演者であっても,毎回感動できるとは限らない.
ほぼ同じメンバーで上演された前回は,楽しめたものの,感動ではなかった.今日は違う.ものすごい感動.
マルシャリンは「自分がもう若くはない」(といっても三十代始め)オクタヴィアンは「女装した男子」
一幕の幕切れ,雨が降り始め窓ガラスを濡らす,オクタヴィアンが去った後,マルシャリンはタバコに火を付け物思いに耽る.いいシーンです.
一番はゾフィー(ウィーンならソフィー)のゴルダ・シュルツ.ピアノの声をフォルテの音量で出せる.ゾフィーのアリアは高音のピアニシモが多いのだけど,はっきり大きな声で聞こえるのに「あくまでもピアニシモ」の表現なのが凄い.
薔薇の献呈のシーン,二人がひと目で恋に落ちたのがわかる.
オックスの下品さも納得.
幕切れの三重唱の美しさ.
見たものだけが味わえた特権です.

0 件のコメント: