2019年5月16日木曜日

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー☆☆☆☆

2019年5月14日 ホワイト・クロウ伝説のダンサー☆☆☆☆

初めて見たヌレエフは,ダンサーではなく役者だった.1977年の映画「バレンチノ」のタイトルロールがヌレエフだった.何しろ監督は「ホモになれない腐男子」のケン・ラッセル.ダウエルとヌレエフが社交ダンスをするシーンがエロティックでした.
その後1981年の映画「愛と哀しみのボレロ」でジョルジュ・ドンが演じた,パリで亡命したソビエト人ダンサーがヌレエフをモデルにしたものだった.
で,実際のヌレエフは見たことがないが,何度も来日し,森下洋子とも踊っていた.
以前,特定の故人の映画が一斉に作られる現象(マリア・カラス,サンローランなど)があると言ったけど,ここ数年はヌレエフのようで,ドキュメンタリーやら映画やらが作られています.Youtubeを探せばいくらでも出てきます.
監督はレイフ・ファインズ,主演はタタールスタン国立バレエのプリンシパル,ウクライナ人のオレグ・イヴェンコ.若い頃のヌレエフそっくりの顔をしています.
で,「そやKGBに睨まれるわ」な中二病の行動.最近中二病でロイヤル・バレエをやめたポルーニンも出てるけど,今度は温厚なヌレエフの同僚としての出演・
やっと連れて行ってもらえたパリでも好き放題.キーロフ・バレエがロンドンに移動するときに空港で引導を渡され,モスクワに連行されそうに鳴る.当然モスクワに連れて行かれれば欠席裁判,強制労働か処刑もありうる.ビビりまくってフランス側に相談するがどうにもならない.
フランス女の機転で空港の警察官に亡命を口頭で申請,やっと自由の身になれる.
で,映画はここまで.セルゲーエフの奥さんとの濡れ場はあるものの,ゲイ関連のシーンはほとんど無く,いきなり「エイズで死んだ」のナレーション.このあたりのほうが面白そうなのに.
流石はヌレエフだけあって,協力者にはニーナにツィスカリーゼにバリシニコフにと豪華絢爛.
バレエ好きにはおすすめです.

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