2013年1月12日土曜日

せ,せめてお名前を

「せめてお名前を」な経験したことあります.
20年ほど前ジュネーヴへ行ったとき(個人旅行です),仕事の関係でお付き合いのあった会社が現地滞在の日本人社員をアテンドして下さいました.(公私混同)
ジュネーヴの有名なレストランで食事をしていたら,隣りの席にいた,小学校高学年ぐらいのご令息を連れた,お上品でお綺麗なお母様と思しき白人があたくし達に英語で話しかけてきました.
「日本の方ですか」
「はい」(と答えるあたくし達ふたり)
「今この子と話していたんです,あなたもしっかりお勉強すれば,あの日本の方たちみたいにおフランス語を話すことが出来るようになるわよ,って」
その時アテンドしてくれた方は英語もおフランス語も流暢でした.ジュネーヴはおフランス語圏ですから,当然その方はおフランス語で話します.あたくしはおフランス語は片言なので,もっぱら英語で応対します.
ご婦人は続けます.
「ごめんなさい,あたくし達ワシントンDCに住んでいて,近所に日本大使もいて親しくしておりますの,この子は今英国の学校に通っていて,今日は春休みにスキーをしにジュネーヴに来たんです.あなたたちがどうも日本の方のように思えたので,つい話しかけてしまいました.」
「いえとんでもない」
その後,色々おしゃべりをして,2人は食事を済ませ,小さな紳士はあたくし達に握手を求め「お目にかかれて光栄です」と挨拶をして席を立ちました.しばらくすると,お散歩帰りなのか,再度お店の前に現れて,ガラス越しにあたくし達に手を振って下さいました.
その後のあたくしたちの会話
「ワシントンDC,日本大使とも知り合い,子供は英国の学校,スキーをしにスイスへ・・・・・・・・・・・・」
「せ,せ,せめてお名前を!!!」

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