2014年6月4日水曜日

チョコレートドーナツ☆☆☆☆☆

2014年6月3日 チョコレートドーナツ☆☆☆☆☆

とても泣ける,良い映画ですが,胸糞悪い終わり方ですっきりとはしません.
1979年,ハリウッド近くでドラーグクイーンとして働くルディは,弁護士のポールと出会い,同時期に隣室のジャンキーババアの息子でネグレクトされてたダウン症の子マルコと知り合う.ババアはドラッグ所持で逮捕.ルディはポールの力を借りてジャンキーからマルコの保護監察権を一時的に預かる.
約1年マルコはルディ,ポールの「本当の家族」と「本当の自分の家」に住み,専門の学校に行き,生活力も付けてくる.学校の先生は「あなたたちの関係には全く興味が無いが,一人でも敵の耳に入ると大変なことになる」と忠告される.
そして敵が現れる.裁判の証人たちは二人に好意的な証言をする.しかし敵は司法取引してジャンキーの母親を出所させた.弁護士すら「母親が出てきたら勝てない」と言う.そして,マルコは母親の元へ.再度のネグレクト.マルコは「自分の家」を探して数日彷徨い,力尽きて死ぬ.ルディとポールはマルコの死を知らせる小さな新聞記事を,弁護士や判事に送りつける.
とにかく泣けます.映画館では「ティッシュの箱貸しできます」とあります.
三人で海辺で遊ぶ8ミリの画面,ハロウィンのバカ騒ぎ,誕生日,学校での父兄参観,初めて三人で食事したときのマルコの「ドーナツが食べたい」ジャンクフードばかりで育てられたのでしょう.
たった1年ほどでも本当の家族と生活できたマルコ.その想い出だけで幸せであったと考えましょう.
例え1970年代だとしても,日本で同じようなことがあった場合,後ろ指はさされてもここまでヒステリックにゲイを追い詰めるようなことは無かったのではにでしょうか.やだやだアメリカ人は.

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