2016年7月13日水曜日

せ,せめてお名前を

そういう体験したことありませんか?
四半世紀前,ジュネーヴのレストランで,取引先の現地駐在員と食事をしていた時,隣の席の小学校高学年ぐらいの息子さんを連れたマダムが話しかけてきました.
「日本の方ですよね」
「はい」
「フランス語が上手ですね(同席している知人が話せるだけ)英語もお話になる」
「いまこの子に話してたんです,あなたもしっかりお勉強すればあの日本人のようにフランス語ができるようになるのよ」
「(・∀・)ハッ」
「あ,わたくしたち,ワシントンDCに住んでおりまして,隣が日本の領事公邸なんです.パーティなんかで領事御夫妻とも親しくしていただいておりますの」
「この子はイギリスの学校に行ってまして,春休みなので親子でジュネーヴにスキーに来たのです」
 「お二人がどう見ても日本の方で,フランス語で話していたので(知人が)つい声を掛けてしまいました.息子,ご挨拶なさい」
小さな紳士は立ち上がると握手を求めてきました.
そして,先に食事を済ませた二人は目礼をしてお帰りになった.
「ワシントンDC,日本領事公邸の隣,イギリスの学校,春休みにジュネーヴでスキー」
せ,せめてお名前を!!

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