2019年4月8日月曜日

麻雀放浪記2020☆☆☆☆☆

2019年4月8日 麻雀放浪記2020☆☆☆☆☆

名作の誉れ高い「麻雀放浪記」を原案にしていますが,全く独立したおバカ映画です.
戦後間も無くの,浅草の雀荘で九蓮宝燈で上がった「坊や」,雷に打たれ何故か2020年の東京にタイムスリップ.そこはオリンピック直前に戦争が起こり,オリンピックは棚上げ,またもや敗戦国になった日本.その時国際的なブームになっていた麻雀で「麻雀五輪」を開いて「国興し」を考える.
その大会にAI搭載のアンドロイド「ゆき」も参加.
と聞くとまともな映画に思えますが「土手でも河原でもやらせるどて子」とか「クソ丸」とかろくな人間が出てこない,楽しい作品です.
結局電気系統の故障で全自動雀卓が使えなくなり,手積みで続けることになって,人間三人が阿吽の呼吸で積み込みをはじめ,AIはダウンするものの,ディープラーニングでいかさまをも手中にし,いかさまにはいかさまで対応.最後にすり替えで九蓮宝燈で上がる.
そして雷で昭和に戻る.で,なんかこのあとスパイラル化しそう.
でクレジットのあと「再度の戦争後の荒廃した東京」に打ち捨てられた「ゆき」でクレジットの終わる.
坊やを演じる斎藤工,こういうの好きそうだなあ.ロボットとママやくのベッキー無表情が名演でした.
で,ピエール瀧が出てますが,「坊や」が「褌の雀士,昭和の哲」として人気者になるも,賭博罪で捕まり謝罪会見をするなど,ええんじゃないの?な雰囲気だから公開できたのでしょう.
大人の事情たくさんあります.「オリンピック」と言わずにすべて「五輪」というのも権利上の関係でしょう.終戦直後の人間が西暦ばかり使うのも「令和」が決まる前だからでしょう.

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