2009年12月20日日曜日

くるみ割り人形☆☆☆☆

ウェルカムフラワーもクリスマス.
毎年恒例,お子ちゃまのメイク体験コーナー
ホワイエに売店が並んでましたが,その分狭くなってました.モギリの向こうのスペースを使えばいいのに.

2009年12月20日 新国立劇場くるみ割り人形☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

クララ・・・・・・・・・・・・・伊東真央
王子・・・・・・・・・・・・・・山本隆之
金平糖の精・・・・・・・・・・・小野絢子
ドロッセルマイヤー・・・・・・・冨川祐樹
指揮・・・・・・・・・・・・・・大井剛史
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

ご祝儀相場の,おまけの星4つです.
装置と証明が物凄くきれいでした.しかしねえ・・・・・・
序曲の最後で幕が開くと,クララがひとりで遊んでいる,そこは初台あたりから見た副都心でしょうか.表には今風の若者たちが歩きまわってます.ドロッセルマイヤーの魔法で,黒衣に持ち上げられ空を飛ぶクララ.
で,ごく普通のクリスマスパーテーが始まります.衣装が豪華なのだけど,アールヌーボー調ありーのバッフル調ありーののなんかちぐはぐ.おまけに踊りにくそう.
このあたりの場面展開はとても美しく仕上がってます.
ところが,ねずみのシーンになると,クリスマスツリーは全然大きくならないし,くるみ割り人形が王子に変身するシーンは無いし.何か違うのよ.山本王子は綺麗だけれど.
さて,雪のシーン.踊りがジゼルみたいだし,王子はクララを無視して雪の女王と踊りだすし.このシーンは前回までのワイノーネン版の方が遥かに美しかったと思います.
幕間にお会いしたマダムH改メ,マダムN(本人の希望による)はかなりお気に入らないご様子.
ま,二幕を見てから判断しましょう.
で,おとぎの国のグラン・パですが,いちいち背景幕を変えるのはとてもきれいで効果的とは思うけど,そのたびに進行が止まるのは如何なものか.
さて,各種ヴァリアシオンでは「カッ飛び三人組」(バリノフ,八幡,福田)のトレパックが一番光ってました.
アラビアの踊りは,何故かエジプトの踊りでした.
さて,ワイノーネン版はラストシーンも見事でしたが,牧版では,おとぎの国から現代日本のお部屋に帰ってきたクララが目を覚ますと,サンタの服を来たドロッセルマイヤーがトナカイのソリに乗って夜空を飛んでいくと言うあまりにも短絡的な悪い冗談メルヘンチックなフィナーレ.
ん〜〜〜なんとも微妙な展開です.繰り返しますが装置と証明は美しいので,もう少し練り直せばなんとかなるのではないかと思うのだけど.ワイノーネン版よりはかなり「想定観客年齢」が低いような気がします.
このままでの再演じゃ,ちょっと厳しいかな.
ただし,装置がややこしいのか,最後に幕が降りてから,カーテンコールまで物凄く時間がかかりました.このあたりも要検討でしょう.
客席にはビントレー次期芸監もいたからどうなさるか,お手並み拝見.

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