2011年2月4日金曜日

内視鏡

あたくし,学生時代,内視鏡の配達をするアルバイトをしていたことがあります.で,先日,自分が内視鏡検査を受けることになりました.いままでなにかと理由を付けて避けてたのですが.
ところが,医療の常識って恐ろしいほど変わるのですね.あたくしが若い頃は「あんな事やりたくない」と思っていた内視鏡も,今ではなんの苦も無くできるのです.
あたくしが最近感じた「医療の常識の変化」
  1. 湿潤療法 あたくしが子供の頃は「消毒して」「早く乾かす」が基本でした.
  2. 真空採決管を使わない. 数年前に逆流問題があってから,注射筒や翼状針への逆戻り
  3. 風邪やインフルエンザで熱を下げない 熱を下げると回復が長引く
  4. うがい薬を使わない 常在菌を殺してしまうので
  5. 胃のレントゲンは任意 レ線で見つかる率と,被爆でガンになる率が変わらない
で,あたくし,定期健診で潜血が一度陽性になったので,産業医のセンセから「大腸スコープを取るように」指示されました.
主治医のセンセに相談すると「恐らく問題ないけどやっておいたほうが良いかも,ポリープがあったら取りなさい」という指示でやることに.
主治医がいる病院の系列病院で検査できるので,行ったら「バリウムやりました?やってないなら,胃カメラもやったほうが良いですよ.
ということで上から下から突っ込まれることになりました.あたくし,上も下もおち×ち×以外の物を咥え込んだことがないので不安だわ.
さて,まず問診で「じゃ上から下から出来るのはこの日とこの日とこの日,何時が良いですか?で,日程設定.
HB抗原やらHVC抗体やらの検査のため採血(HIVは良いんですか?)
前日から食事制限.繊維質の多い食事は腸管内に残りやすいから,グリコのエニマクリンという(露骨な名前)のを買わされます.
朝はおかゆと味噌汁,お昼はおかゆとお清まし,夜はスープだけ.間食にビスコやらゼリーやら.量も熱量も少なかったけど,空腹を感じることはありませんでした.
ただレトルトなのがね〜〜.アマノフーズみたいな職人芸の,美味しい凍結乾燥商品を作る会社があるのに.
あたくしの会社は調理場も社員食堂もあるのでレトルトでも問題ないけど,外回りとか,完璧な事務職だと加温が難しいのでは?
凍結乾燥なら,コンビニの駐車場に止めて,コンビニでお湯を貰えば何とかなるのにね.
で,夜には「大腸で効く」下剤を飲んで就寝.
検査当日は,味の素の「ニフレック」という腸管洗浄剤2リットルを,2時間かけて飲みます.(これって生食に芒硝とPEGでしょ?こんなもんで出るのかい?)
これが濃いめのポカリスエットみたいな味でなおかつ,フレーバリング最悪.
あたくしは水物得意だから平気で飲めたけど,これが平気で飲める人は少ないのでは.しかも,妙に再結晶して沈澱してたりするから,最後はしょっぱい.で,飲み始めて一時間ぐらいすると,出ます.水様便が.
固形物が無くなって,お小水ぐらいの色になったら看護師さんに確認して貰います.そのころ,検査衣に着替え,サーフローが入れられます.
内視鏡の検査室で,喉の麻酔(キシロカイン)をして検査台に横になり,口にマウスピースを付けると看護師さんが「では麻酔を入れます,始めに胃の検査をして,次に大腸の検査をします」といいながら,看護師さん達はあたくしの後ろに集まります.「胃の検査が先じゃないのか?」と思ったときに気がついた「マウスピースがない」
つまり,看護師さんが後ろに集まったときには,胃の検査は終わっていて大腸の検査だったんです「麻酔にかかったことも,覚醒したことも気がつかなった.」
大腸の検査は意識があったので,何となく違和感は解りました.おならが溜まっているような.造影のために空気を入れるみたいで,検査後お腹がぱんぱんになります.
さて,検査が終わったら,麻酔の影響が消えるまで1時間ぐらい休息して検査は終わりです.
ポリープもなかったし,もう普通の食事がOKになりました.早速ラーメン屋に行って.「ビールと餃子」しましたが,腸内に空気がたっぷり詰まってるのであっちこっちのトイレや,歩きながら屁をこいてました.
胃と大腸,全て込みで保険効いて1万円也ぐらいでした.CTの時と同じぐらい.

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