2011年5月5日木曜日

ビントレーのアラジン

  2011年5月5日 ビントレーのアラジン☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス
アラジン・・・・・・・・・・・・・山本隆之
プリンセス・・・・・・・・・・・・本島美和
ランプの精ジーン・・・・・・・・・福田圭吾
魔術師マグリブ人・・・・・・・・・マイレン・トレウバエフ
指揮・・・・・・・・・・・・・・・ポール・マーフィー
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

アラジンってこんなに面白い作品だっけ?確かに,初演の時面白かったのは覚えているけど,いやーーー面白かった.
原作だと,中国から始まる物語ですが,ビントレーの設定ではアラビアあたり在住の華僑親子になっています.
そこから先はもう,幻想的なシーンが続きます.洞窟のディベルティスマン,長すぎると言うひともいたようだけど,これでもかと繰り出されるヴァリアシオンがきれいです.
世界一美しいコールドバレエも,きれいに揃っています.
そして,ジーンの登場シーンのスペクタクル.
どこを取っても夢の世界.
きれいな衣装に,これまたきれいな照明.わかりやすい音楽と言う事もあって,大人も子供も楽しめる作品です.音楽もこんなにきれいな曲だったっけ?
ダンサーで一番輝いていたのは,福田圭吾君です.ジニーの役は,かっとび系のダンサーがアサインされてます.新国のかっとび系ダンサーは,踊りは切れが良いのですが,背が低いのが難点か.ま,好きなダンサーだから良いのだけど.
美和ちゃんは,今流行の「足なら上がるわよ」でもないし,テクニックにも不安があるけど,手足の表現はきれいでした.
あの天下のソプラノ,ミレッラ・フレーニもコロラトゥーラに難点があったので,レッジェーロなレパートリーは持っていませんでした.しかし,だからと言って,フレーニがソプラノとして劣るというわけでは決してありません.
逆に,フレーニはイタリア人にしては珍しくロシアオペラのレパートリーをたくさん持っていました.
これは,夫であったブルガリア人のニコライ・ギャウロフがロシア語が出来たので,試しに習ってみたら,思いの外上達したため,憧れの役であった「エフゲニー・オネーギン」のタチアナを歌ったら,歌えたという背景がありました.
さて,カーテンコールの,いわゆる緞前コールで,マイレンに盛大にブーが.と言ってもこれはマイレンに対するブーではなく,マイレンの役,マグリブ人に対する,お約束のブーです.
その後緞帳が開いたときには盛大に喝采受けていました.
アー楽しかった.もう一度みたい.

派手にオルガンが響いていたので,休憩中にピットを覗いてみたら,2MPの電子オルガンがおいてありました.どこのオルガンだろう?
ピアノは170cmぐらいのサイズながら,グランドピアノでした.

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