2017年8月13日日曜日

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣

2017年8月13日 ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣☆☆☆

ここの所バレエ関係のドキュメンタリーが数多く上映されているけど,面白かったのは全くありません.オペラ関係だと,往年の名作「トスカの接吻」始め結構あるのに.
で,ウクライナ生まれのセルヒィ(ウクライナ語だとこの発音になる),ウクライナの田舎のダンス教室からキエフのバレエ学校,ロイヤル・バレエ学校を出てロイヤルバレエ団に入る.そのための費用を稼ぐため父親はポルトガルに,祖母はギリシャに出稼ぎに行く.気がつけば両親は離婚.家族をひとつに纏めるために続けていたバレエのために家族はバラバラに.
バレエ学校を出てロイヤルバレエ団に入り,あっという間にプリンシパルに.ところが突然やめてしまう.アメリカのバレエ団を目指すも,その奇行から声はかからず,ゼレンスキーのいるダンチェンコ劇場にゲストとして参加するもまたゴネ始め,引退を考え,例の2000万回再生されたという「引退記念のビデオ」を撮影するが,あまりの評判に「もう一度踊ろうか」と考える,と言う内容.
映画の中でもあったけど「バレエダンサーには少年時代がない」怪我を恐れるあまり山や川で飛び跳ねて遊んだ経験がない.バレエ学校を出て20才になるかならないかで自分の人生を決めなければならない.
だから,「遅れてきた反抗期」なのよ.いい年ぶっこいて.ゼレンスキーのもとで落ち着いたのだってゼレンスキーがお父さんやってくれたからで,「苦悩」とか表現している人もいるけど,要は反抗期なのよ.中二病
それだけの話.
ロシアのバレ関係のオーディション番組に出るけど,審査員にマラーホフがいたり,ザハロワとのシーンがあったり,賞の縦を渡すのがヴィシニョーワだったりバレエファンにはそこそこありがたいけど.

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