2012年3月28日水曜日

水菜という野菜

2000 年に2週間ほど英国南部のBrightonで過ごしたことがあります.テレビの料理番組を見ていると,結構な頻度で「Mizuna」が使われていました. 日本の水菜です.欧州は冬場,日照時間が短く,気温が低いので,野菜がほとんどできません.19世紀頃になれば,流通が発達して,スペインやイタリアと言った,暖かい地域 で作られたものが輸送できるようになったでしょうが,それ以前は塩漬けやらジャムやらにして保存して冬の食べ物にしてました.
そんなところに,20世紀になって救荒作物とも言える野菜が多数,日本や支那からもたらされました.白菜や水菜と言った「雪を被ると美味しくなる」奇跡の野菜たちです.
もちろん料理にも使いますが,「白菜のスティックサラダ」や「水菜とベーコンのサラダ」のようにも使われています.
当時の日本では,水菜はまだまだ京都の地方野菜で,東京では高級スーパーにでも行かないと手に入らない野菜でした.ググると,2003年のAll aboutに「まだまだなじみの無い野菜ですが」という記述がありました.
その後あれよあれよという間にメジャーになり,現在の生産量日本一はたしか茨城県ですし,日本中のスーパーで手に入ります.
あたくしがヨーロッパで見かけた日本および東アジア原産の野菜や果物といえば,柿,枇杷,温州蜜柑,椎茸なんかもあります.

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