2012年4月29日日曜日

目黒

目黒の駅に来るのは久しぶり.特に,最近は東京都庭園美術館が改装中なので.
特にこちら側は,数年前に目黒区美術館へ行ってから通ってないような気がする.
中央の大きなビルは,目黒雅叙園,手前の左にはSATOとありますが,ラベルプリンタで有名なサトー,右のメルヘンっぽい建物はこれまた有名は「目黒エンペラー」.川は目黒川.桜で有名ですが,花の後も新緑がきれいです.
大鳥神社があって,目的地はその先.つまり
 目黒寄生虫館.存在自体は数十年前から知ってましたが,尋ねるのは初めてです.
最近,日本住血吸虫のことを調べたので,ちょっと見に行って来ました.
日本住血吸虫は地方病として,日本国内でも何箇所か流行地があり,「その地域の多くの人が腹が膨れて死んでいく」「〇〇に嫁に行くなら棺桶背負って行け」 などと言われていましたが原因は不明でした.
その後,剖検例から寄生虫病であるらしいことがわかり,動物実験から経皮感染であることもわかりました.
そういった地方では田圃に入ると「泥かぶれ」といって皮膚に炎症をおこすことが知られていたので,研究者が田の水に手を入れて皮膚の炎症と,便中の虫卵を確認し,経皮感染が確定しました..
孵化した幼生が人や動物に感染することがないので,中間宿主の存在が疑われ,新種の貝「ミヤイリガイ」が特定され,ミヤイリガイの駆逐とともに消えていった病気です.
しかし,終息宣言が出されてのは,平成8年です.
勿論ミヤイリガイの駆逐には,昭和40年代の公害も一役買っていたようです.合成洗剤に弱かったようです.
これは一例で,世界各国にそれぞれ色々な寄生虫病があります.
小さい博物館ですが,面白いですよ.
さて,目黒の駅前は小高いのですが,山手線の外側は下り坂になっています.こう言う窪地にはあたくしの好物の
 昭和の香りがする建物が.駅前徒歩5分ぐらいのところですが.

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