2013年7月15日月曜日

ブルックナー?

あたくしの人生には約10年のオペラブランク期がある.バブルの後のほぼ10年.
バブルの頃に恐ろしく下らない,つまらないオペラが上演され続けたからオペラに対する興味が完璧に失せて,10年以上オペラを見ない時代が続いた.
だから「二国問題」は聴いていたけど,開場した「新国」も「なにそれ?」状態,行かなかった.
そんな「オペラヒッキー」を外に出してくれたのはツーチャンネル,ヲカマ板の「オペラを語るスレ」コテハン達だった.
「お姐さん,CDやDVDだけじゃダメ.生の舞台を見なければ」と説得されて久しぶりに生オペラを見たのは,2002年新国の「ナクソス島のアリアドーネ」だった.つまらない舞台だったけど.
久しぶりに色々オペラを見て,一番違和感を感じたのが,先日ミュンヘンでも見た「ホフマン物語」.昔はもっと脳天気なオペラだったような?
で,色々調べたら,ほとんどブルックナーなのね,ホフマン物語.
あたくしが知っていた「脳天気なホフマン物語」はいわゆる「シューダンス版」と言われるもの.最後は合唱で「飲めや歌えや」で盛り上がって終わるバーション.
その後オッフェンバックのスコアや自筆譜が発掘されて,現在上演されているのは「ケイ版」とか「ケック版」とか呼ばれる,終幕はニクラウスかミューズが「賛歌」みたいな歌を歌うバーションなのよね.しかもオルガンが鳴るような荘厳な曲.
ところが,これがややこしい,指揮者が変わると曲も変わる.ほとんどブルックナー状態.
CD,DVDそれぞれ数枚の「ホフマン物語」を持っているけど,全て異なる内容.ま,バレエ音楽なら「有り」なんだけど.
シューダンス版で育ったあたくしには「え?ホフマン物語ってそんなにマジなオペラなの?」で違和感満載.
でも好きな作品ですが.

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