2008年4月28日月曜日

Trans脂肪酸

今日も会社でそんな話題が出たのだけど.あたくしは以前から「トランス脂肪酸は語るに足りず」と言いつづけていたの.ところが世の中のリテラシーに乏しい人たちが「トランス脂肪酸」の恐怖について 語り始めたわね.まあ,ここまで国内のバター不足が深刻になると水添油のマーガリンを使わざるを得ないから,気になるのは仕方ないにしても.
Wikipediaによると案の定,騒いでいるのは食品業界では評判が悪く「デジタルデバイドの向こう側の人間に受けの良いことをすることが大好き」なセブンイレブンとデーリーヤマザキね.
セブンイレブンは保存料やめて,グリシン大量に突っ込んだお弁当で有名になったし,賞味期限の切れた弁当は「無駄にしないで豚に食わせる」と言う愚挙で呆れられているし.(残飯なんかで育てた豚は不味くてしょうがないから,自社消費でしょうね.)
Wikipediaにはこうもかいてあります.
トランス脂肪酸は天然に存在しない物質である」などと間違ったあるいは科学的根拠に乏しい記述をし、いたずらに恐怖心を煽る内容としている場合があるといった、別の問題も存在している

ヤマザキは他のパン屋さんが「必要ない」と言う臭素酸カリウムをいまだに小麦粉改良材として使いたがっているし.(国産小麦でパン焼く時には臭素酸カリが必須らしいわ,他のパン屋さんは輸入小麦粉使うから必要ないらしい.)
じゃ, トランス脂肪酸は怖くないのか?といえば,お化けが怖いぐらいの怖さはあるでしょう.だったらキャノーラのほうが怖いんじゃないのかしら?菜種油って本来 は行燈用だし、エルカ酸が多くて食用不適だったのよ.それを改良してエルカ酸を低減した品種がCanolaでしょ.
そもそも悪いのはトランス脂肪酸ではなく「過酸化脂質」だし,トランス脂肪酸が無くたって過酸化脂質は出来るし,問題になっている国はトランス脂肪酸以前に「脂肪のとりすぎ」だし,あおっているのは自国のバターやパーム油を売り込みたいデンマークやらマレーシアやらだし.
トランス脂肪酸を怖がる人は
  1. 天然,自然,無農薬を有難がる
  2. 有機農法大好き
  3. ロハスな人
  4. 地球の温暖化に敏感で,エコバッグ持って買い物に行く
  5. 私たちの環境は年々汚染が進んでいると思っている
  6. 安全と安心の区別がつかない
人たちなのよね,多分.そのうち渡部真理奈が騒ぎ始めるわ.そうしてくれれば「インチキのお墨付き」がつくし.
ま,こういう人は高い金払って不味いものでも食ってください.
あ,でも下流社会の人は気をつけてね.下流階級の人は,安価で熱量稼げるファストフード系主体の食事になってしまうことが多いから.
一般的な日本人は2600kcal/日ぐらい摂取して,そのうち脂肪からの熱量は30%以内というのがほとんどだけど,ファストフード主体の下流生活は熱量より,PFCバランスがとんでもないことになるから.

理想的なPFCバランス    15 25 65
ファストフードの某メニュー 20 50 30

そりゃトランス脂肪酸も気になるわ.

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