2009年4月20日月曜日

鴨川ホルモー☆☆☆☆☆

2009年4月20日 鴨川ホルモー☆☆☆☆☆
日本映画界には,毎年何作か感動的な脱力系の名作が出るけど,例えば一昨年の「キサラギ」,昨年の「アフタースクール」や「ひゃくはち」,この作品も素晴らしい脱力系です.
ヘタレ男ときつい女が好きなあたくしにはたまらない作品となりました.
二浪して京大に入った「安倍」が「青龍会」という「普通のサークル」に誘われて入ると,それはホルモーの会であった.で,ホルモーってのは京都にある四つの大学の四つのサークル,京大の青龍会,京産大の玄武組,立命館白虎隊,龍谷大学フェニックス(旧朱雀団)が,オニと呼ばれる式神を操って戦争ごっこをするという脱力なもの.
で,その式神を操るための言語,オニ語というのが「ふぎゅいっぱぐぁ」だの「ゲロンチョリー」だのの脱力系.さらに,その時のアクションは創価学会が世界に誇る振付師パパイヤ鈴木だから,笑わずにはいられない.
主演の山田孝之,ヘタレぶりが申し分ない.オニに襲われたときの情けない顔と「いやぁーーー」の悲鳴.
栗山千明が「あのゴーゴー夕張はなんだったの?」と言うぐらいダサイ格好で出てきます.(最後に美女に返信)
クレジットの最後のカットは,原作のカバーと同じ,八坂神社(?)の前をバンカラスタイルで闊歩する青龍会の絵です.
こんな面白い作品なら原作読んでおけば良かった.

追記
全裸で神々に捧げる舞「ワンサカ娘」の歌詞は正式には「ワンサカワンサカ」ではなく「ワンサカワンサ」です.
もう一つ追記
この映画には「喫煙シーン」が全く出てきません.学生を主人公にした映画なのに,これはほめて良いと思います.

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