2009年6月13日土曜日

尾花

噂には聞いていた南千住の鰻屋,尾花(おばな),オペラ仲間と行ってきました.
予約不可の上に売り切れ御免なので,開店の一時間前に並ぶ事に.基本的には行列するお店には行かないのですが,ここだけは別という事で.
「オフシーズンだし」なんて浅はかに考えていたら,開店の時には数十人の行列が.
で,あたくし達は一番に入りました.
ま,オペラの話をしながらなら一時間ぐらい平気で待てますが.
このお店は,注文してから鰻を割くので,注文のしかたが特殊です.
鰻料理は(白焼き,串も含めて)始めに注文すると変更は不可です.門を入るとすぐに,氏神様でしょうか.
あたくし達飲んべえは,しめに鰻重を頼み,鰻が来るまでの約40分は,まず鯉の洗いで.
続いて,名人芸のう巻き.まわりの卵が,お箸で掴みにくいぐらいのふわふわで,中の鰻もふわふわでアツアツで,ボリュームもたっぷりなので,一人前で3人が満足できます.
鰻と同じタレで焼く焼き鳥.やげん堀の七色(東京方言では七味ではなく,七色と言います)
そして,鯉こく.これもしょぼい店で食べると「鯉の切り身が入った味噌汁」だけど,さすがに川魚料理の店.切り身がでかい.
真打ち前の膝替わりでしょうか.白焼きです.着いてきた山葵は,生山葵の皮をきれいに取ってからおろした物らしく,きれいな緑で,香りも快く,残りは全て醤油と一緒にアテにさせて貰いました.
そして,真打ち登場.
鰻重ですが,中は丸い塗りの丼で出てきます.肝吸いも上品なお味でした.

で,鰻ですが,関東風の蒸してある鰻です.穴子の煮物のように柔らかく,ふわふわで美味しゅうございました.
これでもかと山椒を振っても負けない力強いタレの味と相まって,至福の一時でした.

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