2007年7月24日火曜日

映画 魔笛☆☆☆☆

ケネス・ブラナーの映画,魔笛です.
今週末に二期会の実相寺昭雄演出「魔笛」を見に行くので予習を兼ねて.アートシネマ系なのに近くのシネコンでやっていたので.
あたくしモーツァルトが嫌いなので,魔笛は全曲通して聴いたことも観たこともありませんでした.
夜の女王は歌えますが.
で,流石はケネス・ブラナー.映像は美しく実に良くできています.残念ながらあたくしが嫌いなタイプのストーリーとモーツァルトの音楽のせいで諸手を挙げて,拍手というわけにはいきませんでした.
冒頭,第一次世界大戦時代のトレンチと複葉機がメインの戦争を牧歌的に書いているのがよろしい.
一番凄いのが,役者は全員オペラ歌手なのに,みんな見栄えも良いし,演技も達者なこと.
残念ながら今の日本に演技の出来る歌手はほとんどいません.ほとんど学芸会レベルです.
英訳はスティーブン・フライですので,物凄くこなれています.
ハンサムなタミーノを襲う大蛇は手榴弾の煙.助ける三人の次女は物凄いグラマー.パミーナもパパゲーナも綺麗だし,三人の童子は可愛いし.
確かに普通じゃない読替をしているけど,奇をてらった演出は無く,「ありそう」な演出ばかりと美しい画面なので,もし魔笛が好きな人なら星五つでも良いんじゃないかしら?
あ,現像はTechnicolorですが,フィルムはFujicolorでした.最近多いですね.
さて,シネコンロビーで大はしゃぎのクソガキを放置しているDQN親がいたので,読んでいた本(たまたま分厚い本だったの)をバコンとテーブルにたたきつけ,思いっきり舌打ちをして睨みつけてやったらDQN親がパニックになってました.ざまーみろ

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