2007年11月17日土曜日

墨東奇譚

ひょいと思い立って東向島(旧玉ノ井)の東武鉄道博物館へ.
入場料200円のチープな博物館と思ったら,学芸員が優秀なのか,なかなか面白い展示でした.
車両の展示はもちろんだけど,古い写真類,改札鋏,古い制服,ジオラマ,鉄っちゃんにはお勧めです.
あたくしは,鉄では無いのですが,飛行機好きなので,鉄の気持ちがよく分かります.
トレインシミュレーターには定年退職した運転手さんとみられるおじさんたちが付いていて,子供たちの相手をして下さいます.ベンチ類は全て電車の座席で,吊り革付き.
東武線の高架下なので,ロングレールの伸縮継目部分を目の前に見ることもできます.真上を通る電車のライブ映像,何度でも通れる自動改札等々.
玉ノ井と言えば,浅草の私娼街が取り壊されたとき,関東大震災で焼け出された私娼たちが移住して作られた私娼街.つまりチョンの間の街.
昔はじめじめした湿地帯で,行き止まりの路地が多かったらしい.通り抜けられる路地には「抜けられます」の看板があったとか.
とても趣のある街並みでした.
川柳川柳の自伝によると昔は鐘ヶ淵から鐘紡の女工さんがたくさん乗ってきたとか.
「玉ノ井も東向島なんて名前変えやがって」とお怒りでした.

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