2009年7月6日月曜日

ディアドクター☆☆☆☆☆

2009年7月6日ディアドクター☆☆☆☆☆

面白かった.鶴瓶が良かった,余貴美子が良かった,八千草薫が良かった.
限界集落に近い過疎の村に3年ほどにやってきた医師「伊野センセイ」面倒見は良いし,手に負えない患者はきちんと大きな病院に搬送するし,村人たちからは神様のようにあがめられていた.
亭主が死ぬ際に大病院でスパゲティだったから,あんな死に方は嫌だ,というご婦人のためにインチキカルテを作る.その患者の娘は医者で,カルテを見せろと言う.何とか誤魔化して娘も納得したところで「ちょっと待って下さい」と席を外したまま失踪.案の定,偽医者でした.
研修医として派遣されてきた相馬はすっかり伊野センセの赤ヒゲ振りに感化され,「研修が終わったらここに来たい」とまで言い出すオバカ振り.
でも,緊張性気胸の胸腔穿刺にびびったり,その時の有能な看護師のさりげない「あたしは救急の経験が長かったから何となくわかるけど,あたしが穿すわけにいかないから,でも目で指示するからそこを穿して」な態度から「誰も言わないけどみんな知ってたのでは?」
映画は失踪後警察が動き出してからと,相馬が赴任してきてから失踪するまでのエピソードが淡々と綴られています.
2chに毒されて「田舎の膿家の話か」と思ったのだけど,膿家臭も強くなく,さりとて「やっぱり膿家」というエピソードもあって「お前らみたいな膿家がいるから医者が来ないんじゃないか」なところもさりげなく.特に医者になって村を出た娘に対して「地元の男を捕まえて子供を持った姉たち」の露骨な嫉妬とか.妹に対する言葉がいちいち2chの家庭板で見られるテンプレートを流用したのでは?と言う内容.
で,失踪時に出入りのMRに預けた本物のカルテと内視鏡の画像を見て驚いた娘は,母親を自分が勤務する都内の大病院へ.
そして,その病院の介護士として現れたのが・・・・・伊野だった.
重苦しい内容になりそうなのに,さらっと描いているところが好感.医学の監修が良くできたところも好感.(L何か真空採決管引いてたものね)
上映館が少ないですが,電車賃を払っても見に行く価値のある映画です.
勘三郎さんがカメオで出てきます.短いシーンだけど印象的な演技です

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