2009年8月16日日曜日

ココ・シャネル☆☆☆

2009年8月16日 ココ・シャネル☆☆☆

脚本がTeleplayとあるように,テレビ映画の劇場用編集版です.
シャーリー・マクレーン他,役者は良い演技をしてますが,ストーリーが・・・・・しょぼい.
恋多き女だったはずのシャネルは,なぜかただ一人の男に愛を捧げた女になっているし,のし上がるために女を使ったであろう事も無視.スイスで隠居してたのは「対独強力の疑い」(フランス語で言うcolabo)のせいだったと言うことも省略.結局きれい事だけの映画です.
コレクションのシーンもマチネのシャネルスーツだけ.ソワレもマリエも出てこないコレクションなんかあり得ない.
香水のエピソード?コティからエルネスト・ボー引き抜いて,ブルジョワで作らせたんでしょ?そのあたりもきれい事に.
今年は生誕百年だから他にも映画が来るらしいけど,見比べたい物だわ.
それと,今でこそ「飛ぶ鳥を落とす」勢いのシャネルだけど,シャネルの死からカール・ラガーフェルドがデザイナーになる1983年までじり貧で「シャネルの焼き直し」のみすぼらしいコレクションばかり.デ・ドールもラガーフェルドがデザイナーになって初めて取ったぐらいだから,カール・ラガーフェルドがいなければ,それこそシャネル自身が「ポール・ポワレ」になっていた可能性が高いかも.
シャネルが付き合っていた将校エチエンヌの家の馬たちが一番素晴らしかった.

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