2008年10月13日月曜日

トゥーランドット☆☆☆☆☆

2008年10月13日トゥーランドット☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス
トゥーランドット・・・・・・・・・イレーネ・テオリン
カラフ・・・・・・・・・・・・・・ヴァルテル・フラッカーロ
リュー・・・・・・・・・・・・・・浜田 理恵
ティムール・・・・・・・・・・・・妻屋 秀和
指揮・・・・・・・・・・・・・・・アントネッロ・アッレマンディ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

あたくしはとっても楽しめたのだけど,あたくしの友人達は演出が気に入らなかったみたいです.
歌手とオケが最高でした.
で,舞台には紗幕が下りていて,指揮者がピットに入り,紗幕が上がるとパリアッチ?な世界.イタリアの田舎町,旅回りの劇団が馬車で乗り付け,住民やカフェの店員にお面を渡します.徐々に雰囲気は中国になりイタリア人夫婦はいつの間にか,カラフとトゥーランドットに変わります.
ピン・ポン・パンの三人の他に道化師一人と曲芸師二人,計六人が狂言回しになります.
プー・ティン・パオは女性でしたが,中国部分は,割と普通の演出です.劇団の馬車がティムールの宮廷でありお城です.
さて,三つの質問の最後,答えは「杜蘭朶」とありましたが,トゥーランドットってこう書くのかしら?
馬車の屋根にバンダがあって,金管メインで演奏するのだけど,この音がモロに客席に下りてきます.カラフとトゥーランドットはこの金管のカーテンを突き破って歌わなくては行けないのだから大変.
リューが死ぬあたりから今度はイタリアに戻り,トゥーランドットとカラフもイタリア人に戻り,気の強い奥さんを落とす亭主のベリズモ的な演出になります.
確かに「なんで?」な部分もあるかもしれないけど,歌手が素晴らしかったし,中国部分は本当に普通に見られたし,道化やバンダさせてた小芝居も面白かったし,間違いなく星五つです.
なお,幕間も舞台び幕は下りず,開けっ放しで装置を動かしたりしてました.出演者は開幕直前に三々五々集まってきます.

追記
日本人歌手たち,支那をチナと発音していたけど,イタリア語ならキナでしょうね.
トゥーランドットの最後の質問「人の心に火をつける氷とは」・・・・メタンハイドレートはだめ?
Wikiによると,杜蘭朶の表記は98年メータによる中国初演の時に使われた表記だそうです.
2幕の幕切れ,大仰な音楽にオルガンも使われているとは思わなかった.

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